カーボンニュートラルの算定に関係して、以下の評価方法について整理をしました。
- LCA(Life Cycle Assessment)
- カーボンフットプリント
- サプライチェーン排出量算定
- Scope3排出量算定
ポイントは大きく2点となります。
- LCA、カーボンフットプリントは製品・サービスを対象、サプライチェーン・Scope1,2,3は事業活動を対象
- 「サプライチェーン排出量」は、曖昧な定義で使われることが多い。
なお、GHGプロトコルの定義では、バリューチェーンとして考え、カテゴリーを15に分け、そのカテゴリに係るGHG排出量(カテゴリに係る事業者の総排出量ではない。Cat.4の部品ならば、部品製造の工場などが算定対象)を算定するとあります。
これらの算定は、学術的にはもちろんのこと、工業的にも未成熟なので、具体的に実行しようとすると恣意的な余地が残ります。方法論を含めて実績の積み重ねで妥当な方法を合意していくことになると予想します。
これが、カーボンニュートラルの取組において情報開示(情報共有、コミュニケーション)が非常に重要となる所以の一つです。
以上(2022/11/13, 2023/7/31更新)